1.はじめに:「会社概要」じゃ、誰も動かん
求人情報にありがちなやつ👇
事業内容:住宅リフォーム・修繕業
設立:2006年
従業員数:35名
主な取引先:地域密着の法人顧客多数
……ふつうすぎて誰の心にも刺さりません。
正直、それ全部、Googleマップに書いてある。
今の求職者は、「条件」より「空気感」「人間味」「共感」で応募を決めます。
そしてSNSは、それをダイレクトに伝えられる最強のツール。
この回では、
「なんかこの会社、ええな」「この人たちと働きたい」と思わせるための、発信の“中身”と“設計思想”を徹底的に解説します。

「この会社、働きやすそう」を感じる瞬間は“スペック”じゃない
求職者が反応する瞬間って、
スキル要件や待遇の詳細を読んだときじゃないんです。
むしろこう👇
・ランチ食べながら笑ってる社員のストーリー
・雨の日に傘貸してあげたエピソード
・朝のルーティン投稿でスタッフが元気に出勤する姿
・先輩が後輩に仕事教えてる自然な風景
つまり、「この会社、人間関係よさそう」「変に尖ってなさそう」って感じられた瞬間に、スイッチが入る。
これは恋愛で言えば、
スペックより“LINEの返事がやたら優しい”人に惹かれるやつと同じ(笑)

“人柄と空気感”を出す3大コンテンツ
① 社員紹介は「履歴書」じゃなく「人となり」
やりがちNG例👇
◯◯部・入社3年目・前職は営業。好きな言葉は「挑戦」。
はい、これじゃ伝わらん。
代わりにこう👇
入社3年目の山田くん。朝は絶対ホットコーヒー派☕️
最近猫を飼い始めて、仕事終わりにダッシュで帰ってるのがバレてます(笑)
このくらい砕けててOK。
「友達になれそうな人」って思わせたほうが勝ち。
② 「1日の過ごし方」を“ゆるく”紹介
9:30 出社
10:00 朝礼
13:00 ランチ(今日は社長がカレー作ってくれました🍛)
15:00 商談
17:30 帰社して報告書作成
18:30 退勤(この後ジム行きます💪)
こういうリアルで地に足ついた1日の流れは、「自分が働くイメージ」がしやすくなる。
写真付き+キャプションで“素”を出すと、めちゃくちゃ信頼感UPします。
③ ストーリー投稿で「小さなドラマ」を切り取る
例えば👇
新人が初めて名刺交換に成功→拍手
お客様から差し入れもらった→喜ぶメンバー
オフィスの観葉植物が枯れた→全員でしょんぼり
これらは一見、どうでもいい話。
でも、“この会社、人っぽいな”って思わせる威力がある。
“営業成績”よりも、“人間味”のほうがSNSでは刺さるってことです。

「やりがい」を語るより、「やってる人」が魅力的であること
「やりがいのある仕事です」
「挑戦できる環境です」
…って、何万社が言ってますか?
でも、
「この仕事、むずいけど楽しいですよ。僕、ミスもしますけど(笑)」
って自然に語ってるスタッフが出てくると、
「この会社の人、信用できそう」ってなる。
つまり、
“やりがい”を言葉で伝えるな。やってる人の顔で伝えろ。

応募意欲を高める「見せ方の黄金パターン」
投稿設計の基本テンプレ(保存版)
▶ STEP1:問題提起 or 共感
「営業って、やっぱりノルマが不安…そんな声、よく聞きます。」
▶ STEP2:自社のスタンスや現場の声
「うちの営業は、数字より“お客さんと話した件数”で評価してます。新卒でも安心です。」
▶ STEP3:社員のリアルコメント or 写真
「“昨日より一歩前進したらOK”って言ってもらえたのが救いでした😌(入社2年目・田中)」
ラフな写真添えると神。
▶ STEP4:CTA(行動喚起)
「気になる方は、見学や話を聞くだけでもOKです🙌 DMからお気軽にどうぞ!」
この流れをテンプレにして投稿していくと、
“押しつけない営業”としての求人アカウントが育っていきます。

共感マーケで“巻き込む”採用へ
SNS採用って、ぶっちゃけ「営業活動」と同じ。
相手の不安を理解し
解消できる要素を見せて
安心して話しかけられる“空気”を作る
求人サイトの“待ち”のスタイルとは真逆で、
SNSは“共感してもらって、巻き込んでいく”攻めの採用戦略なんです。
だからこそ、投稿は“説得”じゃなく“共感”に振り切れ。

まとめ:いい会社じゃなく、“いい人たちがいる会社”に見せよう
今、求職者が見てるのは
「会社」じゃなくて「そこで働く人たち」。
「うちで働きたい」と思わせるポイントは…
・“人”が自然体で見えてる
・“空気感”がラフに伝わってる
・“押し売り感”がない
スペック勝負では勝てない中小企業こそ、
“人柄”と“雰囲気”の情報発信で勝負できるSNSは武器になります。
