商品紹介、企業紹介、採用活動、社員研修やマニュアルなど、マーケティング施策だけでなくサポートツールとしても幅広く使われている「企業動画」。
これから動画制作に取り組もうと考えている企業も、すでに自分たちでオリジナル動画をつくったことがある企業も『社内で自分たちで動画をつくるのと、外部に頼むのとどっちが良いんだろう?』という点は、気になるポイントではないでしょうか?
そこでこの記事では、動画を内製した場合と外注した場合のそれぞれのメリット・デメリットについてお伝えしていきます。
↓↓企業の動画活用に関しては以下の記事で解説でしています↓↓
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動画制作を社内でおこなうメリット
まず、動画制作を社内でおこなうメリットについてお伝えしていきます。金銭的コストの面以外でもメリットがあるのでみていきましょう。
メリット①外注する場合と比較してコストを抑えられる
動画制作を社内でおこなう大きなメリットの1つがコストの削減です。
<外注の場合にかかるコスト>
・人件費:プロヂューサー・カメラマン・モデル・アシスタントなど
・撮影費:カメラ・マイク・照明などの機材・ロケ費用
・編集費:撮影した動画を加工し、繋げる作業
・納品費:データ変換・DVD制作など
これだけのコストと人の手が必要です。
その結果、外注するとどうしても料金は高くなってしまいます。
自分たちで制作をすれば、これらのコストを抑えることが可能です。また社内でカメラやマイクなど撮影機材をすでに所有している場合は、新しくかかる費用もありません。
動画制作を全て自社内で行うことで、金銭的コストを抑え最小限の予算設定が可能です。
メリット②動画制作のノウハウを社内で蓄積できる
動画制作を自社のみで行うことで、今後に向けたノウハウを積み重ねることができます。
確かに慣れないうちはひとつひとつに時間と労力がかかります。
ですが、試行錯誤を繰り返して学んで得た知識は、自分たちの弱みの改善にもつながります。
社内でマニュアル化ができればスピードも制作費用も、大幅に抑えることが可能です。
メリット③情報流出の心配が少ない
社内で動画制作をおこなうメリットとして、「情報流出の心配が少ない」という強みもあります。
最悪の想定ではありますが、新商品のPR動画として委託を受けた動画制作会社が、まだ一般公開されていない段階で誤って先にネットに動画を公開してしまった、など可能性もゼロではありません。
内製であれば、そういったリスクを最小限に抑えることができます。
動画制作を社内でおこなうデメリット
では次に、自社のスタッフを使って社内で制作する場合のデメリットを見ていきましょう。
デメリット①本来の業務とは別に時間と労力が必要
社内スタッフを中心として動画コンテンツを制作していく場合、外注コストが必要なくなり低予算でコンテンツを制作できる分、人的リソースが必要です。
<必要な人的リソース:労力>
・動画の企画
・台本作成
・撮影
・編集
・公開
・運用
また、経験のないスタッフや社員が作成するとなると、動画の撮影や編集に必要な機材やソフトをスムーズに使いこなせるまでの時間も必要になってきます。
自社スタッフのみで動画制作をしていく場合は、本来するはずの業務が圧迫されないよう考慮していかなくてはなりません。
デメリット②個人作業だと万が一の時に誰もできない
企業でよくあるケースが、「以前の担当者が辞めてしまって、動画制作の対応にバラつきがでてしまった、誰も更新しなくなった(できなくなった)…」というケースです。
動画制作には、色んな労力や人の手が必要なため担当者一人だと負担になることがあります。
数名でチームを組めれば良いですが、スタッフが一人で担当するとなると[企画・撮影・編集・運用]すべてを社内で実施するのは不可能に近いです。
その場合は、撮影は社内スタッフでおこない、企画と編集、運用は外注するなど負担を分散させるといいかもしれません。
デメリット③ライバルが外注している場合、クオリティに差がでてしまう
経験のないスタッフや社員が集まって手探りで動画制作を行っていくと、かけた時間に見合ったクオリティのものができあがるかどうかは難しい問題です。
同じものを撮影したとしても、プロと素人が撮影したのとではインパクトが違います。
たとえ話している内容が良かったとしても、画質や編集が悪ければ離脱されやすく長く見てもらえません。
動画制作会社もピンからキリまで差が大きいですが、今まで制作に携わってきた人が作るのと作らないのとではクオリティに大きく差がでてしまう場合があります。
動画制作を外注するメリット
それでは次に、動画制作を外注するメリットについてみていきましょう。
メリット①既に蓄積されたノウハウをもとに運用できる
外注する大きなメリットとして、専門家ならではのアイディアや経験など、制作物だけにとどまらないという点があげられます。
動画は「目的」によって、適切な訴求方法があります。
例えば「商品を買ってほしい」という目的の動画の場合
A:動画を見たあとすぐに購入ボタンを押してほしい
B:まずは商品自体を知ってもらい、今後の購入につなげたい
「商品を買ってほしい」という同じ目的でも、AとBの訴求方法によって動画の作りかたや効果が全く異なってきます。
動画制作会社はそれらを専門としているため、今まで蓄積してきたノウハウや経験をもとに、自社スタッフだけでは思いつかないような演出や撮影、運用方法などを提案してくれます。
メリット②社員は本来の業務に集中できる
動画制作を外注すれば、自社のリソースをあまり割かずに済みます。
記事の前半部分でも少し触れましたが、経験のないスタッフや社員がイチから動画を作成するとなると、色んな労力や人員・時間のリソースが必要です。
これらを思い切って外注することで、最小限の打ち合わせで運営をおこなえます。また、撮影や編集の手間が省けるなど社員は本来の業務に専念することができます。
メリット③機材を揃えなくても高品質な映像を作れる
「動画」は画質と音質が悪いと、見ている人にとって不快感が生まれ、途中で離脱されやすくなります。
そのため、自分たちで動画を制作をする場合は、カメラやマイクなどある程度のスペックが必要です。
カメラによっては、画素数は大きくても描写範囲が小さくなってしまうもの、屋内など取り込む光の量が少ないと画質が低くなってしまうものなど様々です。
筆者自身もお金をかけて買ったのに使ってみるとイマイチだった、なんてことがよくあります。これも経験からの学びではありますが、無駄なお金はできれば使いたくありません。
プロに動画制作を頼めば、こういった無駄なお金を使わなくてすみます。自分たちで機材を揃えなくても高品質な映像をつくることができます。
動画制作を外注するデメリット
最後に動画制作を外注するデメリットについて紹介していきます。社内リソースを使うのか、それとも外部リソースを視野に入れたほうがいいのか考える参考にしてみてください。
デメリット①金銭的コストがかさむ
動画制作は「人件費」と「作業量」によって値段が決まるため、どんな動画を作るかによって料金が大きく変わります。以下は一般的な相場価格です。
<一般的な相場>
・15〜30秒くらいの動画で数万円〜
・アニメーションを入れたり制作期間が長くなってくると、数十万円〜数百万円程
外注すると、一度の依頼で撮影から編集までワンストップで任せられてクオリティの高い動画が期待できる分、料金もそれなりに高くなります。
デメリット②外注先を探すのに時間がかかる
動画制作を外注する場合、予算額と見合った外注先・プランを探すことになります。
映像撮影や動画制作会社はたくさんあり、依頼先に迷うこともしばしば…。
<外注先を決める場合に検討するポイント>
・個人の動画クリエイターに依頼するのか、制作会社に依頼するのか
・値段で決めるのか
・実績豊富な動画制作会社を選ぶのか
・サポートが手厚いところを選ぶのか、など
どうすればいいか迷ったり、いくつか比較をしてから自社の予算と希望にあった外注先を決めるまでに時間がかかります。
まとめ
今回はこれから動画制作に取り組もうと考えている企業に向けて、「動画制作を内製するのか?それとも外注するのか?」それぞれのメリット・デメリットを紹介していきました。
簡単にまとめると、社内リソースが十分ある場合は内製でやってみるのもいいかもしれません。
経験のないスタッフが多い場合は、「クオリティ・スピード・コスト」3つの視点から外部リソースを視野に入れた方がいいと個人的に思います。